衛生管理と滅菌対策の徹底 ~ 安心して通院できる医療環境のために
当院では、すべての患者さまに安心・安全な歯科医療を提供するために、世界基準に準拠した衛生管理と滅菌対策を徹底しています。歯科診療における器具やユニット周囲には、唾液・血液・エアロゾルなど、さまざまな感染リスクが存在します。当院では、医療従事者の感染対策はもちろん、来院されたすべての患者さまの安全を第一に考えた「見える衛生管理」を実践しています。
スタンダード・プリコーションの実践
すべての患者さまに同一レベルの感染対策を
スタンダード・プリコーション(Standard Precaution)とは、「すべての患者は感染症の保有者である可能性がある」という前提のもとに、全員に平等に行う感染対策のことです。当院ではこの原則に則り、以下のような対策を徹底しています。
- 医師・スタッフのマスク・グローブ・ゴーグル常時着用
- 患者ごとのグローブ交換と手指消毒
- 診療ユニット・周辺機器の毎回消毒
- 使い捨て器具(ディスポーザブル製品)の活用
見えない感染源に対しても万全を期す体制を整えており、どなたでも安心して受診いただけます。
クラスBオートクレーブによる最高水準の滅菌
医科水準の滅菌:ヨーロッパ基準EN13060「クラスB」
当院では、使用するすべての治療器具に対して、クラスB滅菌器(オートクレーブ)を導入しています。これは、医科でも使用されている最高水準の滅菌装置であり、ヨーロッパの厳格な基準である「EN13060」に準拠したものです。
クラスBの特徴
- 中空構造の器具や多関節器具も完全滅菌
- 真空と蒸気注入を繰り返し、器具内部まで徹底的に滅菌
- 滅菌温度は134℃、時間管理も厳密
これにより、基本セット・タービン・リーマー・ミラーなど、すべての再使用器具に対して確実な滅菌が可能です。
患者ごとの器具の完全交換と管理体制
使い回しは一切ありません
当院では、患者さまごとに器具を完全交換しています。具体的には、以下のような運用を徹底しています。
- 基本セット(ミラー・探針・ピンセット)を個別パック滅菌
- エアタービン・コントラも患者ごとに滅菌・交換
- リーマー・ファイルなどの根管器具は使い捨て(ディスポ)を採用
- 滅菌済み器具の保管は滅菌パックのまま無菌保管
また、器具の滅菌履歴・使用履歴も、医院内で厳格に管理しており、「いつ・誰に・どの器具を使用したか」がトレースできる体制です。
口腔外バキュームによるエアロゾル対策
目に見えない飛沫拡散を強力に抑制
歯を削る・超音波で洗浄するといった処置では、微細な水滴・血液・唾液が空気中に飛散する「エアロゾル」が発生します。当院ではすべての診療ユニットに口腔外バキュームを設置しており、診療中に発生する飛沫を即座に吸引・除去します。
これにより、院内の空気環境を清潔に保ち、患者さま同士やスタッフとの接触感染リスクを大幅に軽減しています。
院内感染予防のための建築・空間設計
ゾーニングと換気システムでクリーンな動線を確保
当院では、建築段階から衛生環境を意識した動線設計を行っており、以下のような院内設計を採用しています。
- 清潔エリア/非清潔エリアのゾーニング
- 滅菌室を中心とした効率的な器具循環システム
- 高性能空気清浄機・HEPAフィルターによる空間除菌
- 外気導入型の24時間換気システム
物理的な空間構造により、交差感染のリスクを可能な限り排除しています。
高水準の滅菌教育とチェック体制
スタッフ全員が衛生管理の専門教育を受講
いくら高性能な設備が整っていても、使用する人の意識や知識が伴わなければ意味がありません。当院では、歯科衛生士・アシスタント・受付スタッフに至るまで、すべてのスタッフが衛生管理に関する研修を受けており、定期的に院内ミーティングで確認・更新しています。
管理体制の一例
- 滅菌記録のデジタル管理とログ保存
- インジケーターによる滅菌の可視化
- 感染対策責任者による巡回チェック
患者さまの見えない部分まで「本気で守る」体制を整備しています。
安心して通える歯科医院であるために
歯科治療は「器具を共有する医療」です。だからこそ、衛生管理と滅菌体制の質=医院の信頼性といっても過言ではありません。当院では「院内感染ゼロ」を使命とし、世界基準を上回る徹底した衛生対策により、患者さまの安全を守っています。
見える清潔感だけでなく、見えない衛生へのこだわりにこそ、私たちの真の医療姿勢が表れます。安心・安全な環境で治療を受けたい方は、ぜひ一度ご来院ください。