自由診療におけるリスク・副作用について

当院では、セラミック治療・インプラント・マウスピース矯正・ホワイトニング・精密義歯など、自由診療(保険適用外の診療)を提供しています。
自由診療は、見た目の美しさや治療精度の高さといった多くのメリットがある一方で、医療行為である以上、一定のリスクや副作用を伴う可能性もあります。

このページでは、患者さまが正しい情報に基づいて治療を選択できるよう、各治療における一般的なリスク・副作用についてご案内いたします。

セラミック治療のリスク・副作用

  • 治療の際に歯を削る必要があるため、元の歯質が減ります。
  • 歯の削除量が多い場合、歯髄が刺激を受けて知覚過敏や痛みが一時的に生じることがあります。
  • 強い衝撃が加わると、セラミックが破折する可能性があります。
  • 咬み合わせが適切でないと、周囲の歯や顎関節に負担がかかる場合があります。
  • 金属を一切使用しない素材の場合、接着の剥がれがまれに起こることがあります。

ホワイトニングのリスク・副作用

  • ホワイトニング後に一時的な知覚過敏が起こることがあります(数時間~数日)。
  • 重度の虫歯や歯周病がある方は、事前治療が必要です。
  • 人工歯(詰め物や被せ物)は白くならないため、色調の差が出る可能性があります。
  • 妊娠中・授乳中の方、18歳未満の方は、安全性の観点から推奨されません。

マウスピース矯正(インビザライン等)のリスク・副作用

  • 使用時間を守らないと、計画通りに歯が動かない可能性があります。
  • 最初の数日は痛み・違和感・圧迫感を覚えることがあります。
  • 咬み合わせが一時的に不安定になることがあります。
  • 自己判断で中断した場合、後戻りや咬合異常のリスクがあります。
  • 症例によっては、ワイヤー矯正が必要になることもあります。

インプラント治療のリスク・副作用

  • 外科手術を伴うため、腫れ・痛み・出血・感染のリスクがあります。
  • 治療後、インプラントと骨が結合しない場合は再治療が必要となることがあります。
  • 糖尿病・骨粗鬆症・喫煙などの要因により、成功率が下がる場合があります。
  • 清掃不良や定期的なメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎(歯周病に似た炎症)を起こすリスクがあります。
  • 手術中に神経や血管を損傷するリスクは、CTを活用して回避に努めていますが、完全にゼロにはできません

精密義歯(ノンクラスプデンチャーなど)のリスク・副作用

  • 装着当初は、異物感や発音の違和感が生じることがあります。
  • 噛み合わせの調整が必要になる場合があります。
  • 歯ぐきの状態が変化すると、適合性が低下し、作り直しや修理が必要になることがあります。
  • 金属を使用しないタイプの義歯は、耐久性に限界がある場合もあります。

自由診療全体に共通する留意点

  • 保険適用ではないため、全額自己負担となります。
  • 治療内容や材料の選択によって費用が高額になることがあります。
  • 自由診療の効果には個人差があり、確実な結果を保証するものではありません
  • 施術後の予期しない変化やトラブルの可能性を考慮し、十分な説明と同意(インフォームド・コンセント)を行っております。

リスクを最小限にするための当院の取り組み

  • 事前カウンセリングと診査診断を重視し、適応症を正確に見極めます。
  • マイクロスコープやCTなどの精密診断機器を活用し、治療の精度を最大化します。
  • 治療後も定期的なメンテナンスを推奨し、長期的な安定性を支援します。

ご不安な方へ

自由診療を検討中の方で、「本当に自分に合っているのか」「リスクをどう理解したらいいのか」といった不安をお持ちの方は、無料相談・セカンドオピニオンも承っております。
どうぞお気軽にご相談ください。