裏側矯正(リンガル矯正)

ドクターよりのメッセージ

裏側矯正は、歯の裏側に装置を装着するため、周囲から矯正治療をしていることがほとんど分からないのが大きな魅力です。見た目を気にせず歯並びを整えられるため、お仕事や日常生活においても自然な笑顔を保つことができます。

当院では、患者様一人ひとりの歯並びやかみ合わせ、生活スタイルに合わせたオーダーメイドの治療計画を立案し、精密な診断と丁寧な調整を心がけています。

裏側矯正は専門的な技術が必要ですが、当院では豊富な経験を活かし、快適で効率的な治療を目指しています。ぜひ、あなたの理想の笑顔づくりをお手伝いさせてください。


裏側矯正とは

裏側矯正は、ブラケットとワイヤーを歯の裏側(舌側)に装着して歯並び・かみ合わせを整える矯正治療です。正面から装置がほとんど見えないため、見た目への配慮が必要な方や人前に立つ機会の多い方に適しています。当院ではデジタル診断とオーダーメイド装置を組み合わせ、快適性と治療精度の両立を目指します。

裏側矯正の魅力と留意点

裏側矯正が選ばれる理由(メリット)

  • 高い審美性:装置が外から見えにくく、治療中の見た目ストレスを軽減。
  • 適応範囲が広い:表側矯正と同等に、軽度~重度の不正咬合まで幅広く対応。
  • 前歯後退に有利:舌側からの力で口元の突出感の改善に寄与するケースがある。
  • 外傷リスクの軽減:唇側に装置がないため、スポーツ時などの外傷リスクを抑えやすい。

気をつけたいポイント(デメリット)

  • 発音・違和感:初期は舌に触れるためサ行・タ行など発音に違和感。多くは数週間で慣れます。
  • 清掃性:裏側は磨きにくいため、専用ブラシとプロケアが重要。
  • 費用・期間:装置の製作と調整に高度な技術を要し、表側に比べ費用が高く期間が長くなる傾向。

装置の種類

  • フルリンガル:上下ともに裏側装置を使用。審美性を最優先する方に。
  • ハーフリンガル:上顎=裏側、下顎=表側。審美性と清掃性・費用のバランスを取りたい方に。
  • 審美ワイヤー併用:ホワイトワイヤー等で目立ちにくさと動きの効率を両立。

治療の流れ

1. 初診相談

お悩み・ご希望を伺い、概算期間・費用・適応を説明。

2. 精密検査

口腔内スキャン、写真、CT・セファロ等で骨格・歯軸・歯根位置を解析。

3. 治療計画

3Dシミュレーションで歯の移動計画を可視化し、同意の上で装置製作へ。

4. 装置装着

舌側面にブラケットを装着し、段階的にワイヤーを変更・調整。

5. 調整通院

4~6週間毎にワイヤー調整・口腔衛生指導・進捗評価。

6. 保定期間

装置撤去後はリテーナーで後戻りを抑制。定期チェックを継続。

当院のこだわり

  • デジタル診断:CT・セファロ・3Dスキャンを統合し、安全で再現性の高い計画を立案。
  • オーダーメイド装置:個別設計の舌側ブラケットで違和感と治療期間の短縮を追求。
  • 発音・清掃サポート:初期発音トレーニング、専用ブラシ・フロス指導で快適性を向上。
  • 包括診療:むし歯・歯周病管理、咬合・顎関節評価を併行し、長期安定を重視。

よくあるご質問

Q. 痛みや違和感はどのくらい続きますか?

装置装着直後~数日は圧痛や舌の違和感がありますが、多くは1~2週間で慣れます。必要に応じてワックスや鎮痛薬をご案内します。

Q. 発音はずっとしづらいですか?

サ行・タ行の発音に一時的な影響がありますが、舌の位置トレーニングで改善します。仕事柄ご不安な方にはハーフリンガル案もご提案します。

Q. 期間・費用は?

症例により異なりますが、期間は概ね2~3年、費用は表側より高くなる傾向です。分割・各種お支払いに対応しています(詳しくは料金ページへ)。

治療中のケア

  • 小さなヘッドの歯ブラシ+タフトブラシで裏面を重点清掃。
  • ワイヤー周囲はフロススレッダー・ウォーターフロスを活用。
  • 粘着・硬い食品は破損の原因に。食事は細かくカットして咀嚼。
  • 定期的なPMTC・フッ素塗布で脱灰と炎症を予防。

リスク・副作用

  • 装置周囲の清掃不良によるう蝕・歯肉炎・脱灰(白斑)。
  • 発音の一時的障害、舌の口内炎。
  • 歯根吸収・歯髄反応・顎関節症状の発現(稀)。
  • ブラケット脱離・ワイヤー変形による来院対応が必要な場合。

上記はすべて事前説明・同意のうえ、予防・早期介入でリスクを低減します。

まずはご相談ください

「装置を目立たせたくない」「仕事柄、矯正中と気づかれたくない」――そんな方に裏側矯正は強い味方です。まずは当院までご相談ください。